『愛の不時着』のロケ地 in クライネ・シャイデック
クライネ・シャイデックについて
Kleine Scheidegg
標高 : 2061m
「クライネ・シャイデック」とは「小さな峠」を意味し、
アイガーとラウターブルンネン峰の間に位置しています。
ユングフラウ鉄道の駅があり、インターラーケンから訪れる場合、
西回りのラウターブルンネン経由、東回りのグリンデルワルト経由
ともにここで合流し、ここからユングフラウヨッホ駅へと接続しています。
また1993年以来毎年9月に開催されているユングフラウマラソンでは、
インターラーケンからの42.195Kmの最終地点としてこちらがゴールになっています。
このマラソンの参加者は2019年には3716名にものぼり、
オーバーラント3山をはじめとするアルプスの山々を見ながら
走ることができる人気のマウンテンマラソンです。
冬には多くのスキー客が訪れ、
夏にはハイキング目当てに多くの人が訪れる人気スポットです。
インターラーケンにあるVictoria Jungfrau Grand Hotelを上回る歴史を持つ
Hotel Bellevue des Alpesという1840年創業のホテルもあり、
スイスの人気観光地の一つです。
『愛の不時着』のロケ地 in クライネ・シャイデック
クライネ・シャイデックが劇中に登場したのは第2話の最後です。
スイスでの過去の回想場面が挿入されました。
主役の二人であるユン・セリとリ・ジョンヒョクが
パラグライダーに見入っていた場面です。
この描写により、
実は2人の最初の出会いは北朝鮮ではなく、
過去にも遭遇していたことが視聴者に明かされたのでした。
この「パラグライダー」というキー・アイテムが
第1話の2人の出会い(再会)に繋がっていくという伏線にもなっていたんですね。
ちなみにパラグライディングはスイスでは人気のアクティビティです。
特にインターラーケン周辺の地域では
パラグライディングを楽しむことができるところが多くあります。
最終話でユン・セリがパラグライディングを行った場所も
このクライネ・シャイデックからそう遠くない場所でした。
その場所についてはまた別の記事で詳しく記載したいと思います。
さて、このクライネ・シャイデックにおいての
2人がたたずんでいた背景には鉄道の駅舎と電車がうつされていました。
それがクライネ・シャイデックの駅と、赤い車両のユングフラウ鉄道です。
そのアングルは駅から3〜5分ほど丘の方に上がっていけば
眺めることができます。
またこの過去のシーンが挿入される導入部で
緑と黄色の電車が走行していた様子の俯瞰撮影がありましたが、
そちらはヴェンゲルンアルプ鉄道です。
グリンデルワルト〜クライネ・シャイデック〜ラウターブルンネンを結んでいます。
この緑と黄色のツートンカラーのヴェンゲルンアルプ鉄道は
最終話でも登場しました。
リ・ジョンヒョクとソ・ダンが同じ電車に乗っていながらも
どこかよそよそしい様子が伝わってきた場面です。