元旅行業界関係者の旅バカ日記   ときどき 猫

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響が大きくなるまで旅行業界で働いていました。もともと旅行、特に海外旅行が何より好きだった旅行バカの旅日記です。ときどき猫のお話もします。

コロナ渦中のいま、海外旅行に行きたい方へ

ハワイ州、日本向けの事前検査プログラムを11月6日から開始


「ハワイ入国時に、日本を出発する72時間以内に契約を締結した日本国内の21ヶ所の指定医療機関新型コロナウイルス感染症の検査を受け、ハワイ入国時にハワイ州指定の陰性証明書を提示することにより、ハワイ到着後の14日間自己隔離が免除されます。」

とのニュースが先日発表されました。


2020年、新型コロナウイルス(COVID-19)は様々な業界に大きな影響を及ぼしました。

それは旅行業界も例外ではなく、

特に海外旅行については、国と国の往来があることから大きな打撃を受けることとなりました。

私事ながら、わたしもその影響により旅行業界を離れることとなってしまいましたが、

根っから旅行が大好きなので離職後も海外旅行関連のニュースにはアンテナを張っております。

日本帰国時に検疫検査を受けることと、入国日の次の日から起算して14日間の待機が必要


上記のニュースを見ただけですと、

「日本で出発前にPCR検査の陰性証明があれば気軽に旅行できるようになったんだー!!」

と思われるかもしれません。

しかし2020年11月現在、

日本入国(=帰国)以前の過去14日間に、外務省が定めた入国拒否対象地域

(=ほぼすべての国が対象)

に滞在したことがある方は、

日本帰国時に検疫の検査を受けることと、

入国日の次の日から起算して14日間の待機が必要 

となっています。

www.mofa.go.jp

このリストの中にはアメリカ合衆国も含まれており、

帰国した際に検疫の検査を受け、その結果が陰性であっても、

帰国から14日間は待機(=外出ができず、事実上隔離生活)というのが、

海外旅行の現状となっています。

そのため、例えばハワイに旅行される方は、

現地での滞在期間+14日間の待機期間

を取ることができる方に限られるということになっています。


ではどこで14日間待機すれば良いのか


www.mhlw.go.jp

厚生労働省によると、

自宅、社宅、親戚の家、友人の家、マンスリーマンション、自身で予約したホテル などが対象

としています。

つまり、

・会社などに行かなくてはならない人、

・買い物などで外出をしなければならない人

にとっては実際のところ海外旅行は非現実的であると言えるでしょう。

いま海外旅行に行くことができる人


しかし逆に言えば、上記に該当しない人は旅行に行くこともできるのです。

・在宅で仕事ができるため会社などに行かなくてもよく他人との接触が最小限に抑えられる人、

・食料などが備蓄されていたり、デリバリーで14日間過ごすことができる人

などは待機期間が大きなネックとならずに旅行することができるのです。


またもう一つの条件として

空港などから待機場所まで公共交通機関を使わずに移動する必要もあります。

具体的には

自家用車、タクシー、レンタカー、徒歩のみが移動手段として利用できる

ということになります。

国内線の飛行機、電車、リムジンバス等は

公共交通機関となるので利用ができません。

この点において国際空港から遠方に住んでいる方は

コスト的にも、時間的にも負担がかかってしまうのです。



それでも海外旅行に行きたい方へ


ハードルはなかなか高いですが、上記の通りまったく不可能というわけではありません。

ただし、どこの国でも好きに行けるというわけではありません。

日本人を含めた外国人の入国を制限している国は現状では多数あります。

一番最初のニュースで触れましたが、

入国はできるがPCRの陰性証明書は必要という国もあります。

ウイルスという不確定な要素のため状況は常に変動していますが

外務省のホームページなどで入国制限措置をとっている国のリストが確認できます。

www.anzen.mofa.go.jp


このリストにない国は入国ができる可能性があるということです。

なかでも特に知られているのが、夏の観光シーズンに日本人などの入国の受け入れをはじめた、

スペイン、ポルトガル、フランス、スイス、オランダ、マルタ などです。

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マルタの猫もお待ちしております♡

これらの国については入国時の検査も不要ですし、陰性証明書も不要です。

ただし、スペイン、フランスのように感染者が激増しており、

街がロックダウンされてしまうこともありますし、

感染状況によっては突然外国人の入国が拒否されるということも

十分に有り得ます。

また外務省や、各国の大使館などの情報は土日祝祭日は基本的に更新されませんので、

週明けに状況が変わっているということもあります。


更にヨーロッパの感染者数は日本より高いところばかりですので、

旅行先にてウイルスに感染してしまう可能性もあります。

潜伏期間もありますので、旅行中は健康状態に異常がなくても、

帰国後に身近な方に感染させてしまう恐れもあります。




そんな流動的な状況ながら、

先月、旅バカのわたしはスイスに観光で旅行してきました。


現地でも毎日健康状態に気を配り、

帰国後は極力人と接触をすることなく生活し、

潜伏期間の14日間も無事に過ぎまして、

おかげさまで今も健康に生活させていただいております。


旅行関係の仕事をしていた人間の端くれとして、

COVID-19が落ち着いた暁には、海外旅行を好きな皆様が、

また安心、安全に、楽しく旅行できることを願い、

わたしが見た現地の状況などをここでご紹介させていただきたいと思います。



また何かご質問等ありましたら、コメントなどいただけましたら幸いです。

どうぞよろしくお願い致します。