スイスの鉄道をお得に利用する方法
スイス連邦鉄道について
スイスでは、スイス連邦鉄道(ドイツ語Schweizerische Bundesbahnen)
が国内のほぼすべてを網羅しています。
現地、特にドイツ語圏ではSBBの呼び名で知られています。
観光立国のスイスでは、鉄道は170年以上の長い歴史を誇ります。
また国土面積は九州より小さい小さいにも関わらず、
路線距離は5,380kmで九州の約2倍となっており、
地元の人達にとっても、なくてはならないものとなっています。
また「ベルニナ急行」や「氷河急行」のように世界的に知られる観光列車も人気です。
そんなスイスの鉄道は観光客にとっても非常に便利な移動手段です。
今回はスイスの鉄道を更にお得に利用する方法をご紹介したいと思います。
SBBアプリ
スマートフォンやタブレットを所持しており、スイスで鉄道を利用をする予定があるのなら絶対に入れておいたほうがよいおすすめのアプリです。
時刻表検索や、チケットの購入はPC版のSBB公式ホームページでも可能です。
英・独・仏・伊の4ヶ国語対応で、
バスや、船、ロープウェイなど他社もまたいだ時刻の検索と、
チケットの購入が可能です。
アプリ版が更に便利なところは、
購入したチケットがQRコードとなり、検札の際に利用できるというところです。
(もちろんメールに送付されたQRコードでも有効です)
会員登録をすれば、利用履歴やカード情報も登録されるため、
購入のたびにカード情報を登録する必要もなく、
スムーズにチケットが購入できるようになります。
また特定の列車は早期割引価格が表示されるので、
時刻にこだわりがなければお得にチケットを選ぶこともできるのです。
上記はチューリヒ中央駅から、「ハイジ」で有名なマイエンフェルトまでの時刻を検索したものですが、
出発プラットフォームや所要時間、混雑状況、価格などが確認できます。
ちなみに「% from CHF ○○」と書かれているのが早期割引価格です。
クレジットカードについては現地で登録しようとすると、
カードによって、ワンタイムパスワードが必要だったりもするので、
日本を出発前に時間があるときに登録しておくことをおすすめします。
この登録をしておくだけで、以後のチケット購入がワンクリックになります。
スイスハーフフェアカード
スイスの鉄道乗り放題パスはいくつかありますが、
日数や移動経路によってどのパスがお得になるかは人それぞれでしょう。
ただ注意しなくてはならないのは、
レイルパスがあっても追加料金が必要な列車(特に特急列車)
も少なからずあるということです。
そこで今回、1週間程度の旅行でチューリヒからインターラーケン周辺まで行きたいという方におすすめするのが
スイスハーフフェアカード(Swiss half fare card)です。
最初に購入する際、料金の120スイス・フランが必要ですが、
30日の有効期限内であればほぼすべての電車、バス、湖船、ロープウェイが半額となります。
例えばインターラーケン東駅からユングフラウヨッホ展望台は往復料金が184.8フランかかるのですが、
ハーフフェアカードがあれば半額の92.4フランとなるので、
そういった運賃が高めの山岳列車に乗るのであればすぐに元がとれます。
なお購入はオンラインで可能なのですが、
予約サイトでおすすめするのが
ベルトラ(VELTRA) https://www.veltra.com/jp/ です。
公式と同じ120フランで購入できますし、ポイントも加算されます。
このベルトラというサイトは世界中の国の商品を取り扱っているので、
貯まったポイントは次に行く別の国の商品にも利用可能です。
日本国内だとスカイツリー入場チケットなどの商品もあるので、
ポイントの有効期限が切れそうなものは国内で利用するのも良いと思います。
途中下車の旅
スイスの場合、出発点から目的地までの線路上にある駅は当日中は途中下車が可能となっています。
(早期割引で時間指定のものは不可)
このチケットの有効時間はその日の0時から翌日の早朝5時です。(一部例外あり)
この途中下車でわたしが特におすすめするのは
ジュネーヴ方面からだと、右手に美しい湖、左手にラヴォー地域の葡萄畑があり、
途中駅のニヨン、モルジュ、ローザンヌ、ヴヴェイなど見どころも多くあります。
また片道料金より、
往復料金のほうが割安に設定されていることもあり、
先にご紹介したハーフフェアカードと合わせると、
お得にスイスの鉄道を利用できると思います。
物価が高いスイスですが、皆様もお得にスイス鉄道の旅を楽しんでください。