元旅行業界関係者の旅バカ日記   ときどき 猫

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響が大きくなるまで旅行業界で働いていました。もともと旅行、特に海外旅行が何より好きだった旅行バカの旅日記です。ときどき猫のお話もします。

コロナ渦中の成田空港帰着の様子

スイスインターナショナルエアラインズ利用で成田に帰国しました

2020年10月、現在も新型コロナウイルスの影響が大きいなか、

スイスインターナショナルエアラインズ(LX)を利用して帰国しました。

その際の機内での様子や、

成田空港到着後の様子をご報告させていただきたいと思います。


航空会社による差異はあまりないかと思いますので、

もしコロナ渦中に成田に帰着される方がいらっしゃいましたら参考にしていただければ幸いです。

機内の様子


まず機内では乗客が少なかったこと(乗客およそ30名ほど)、

機内販売がなかったり、機内誌が置いていなかったなどに気が付きました。

 
そしておそらくほぼすべての乗客が日本人だったためか、

外国人用の日本入国書類は配られませんでした。

日本人も必要となる税関申告書類については、

しばらく前に白色のものに変わっていますが、

機内で配られたものは相変わらず従来の黄色いものでした。


健康質問票について

 
特筆すべきは健康質問票が2枚配られたことです。

質問票はどちらも英語で記載されており、

1枚目の方は

①姓名

②国籍

③パスポート番号

④性別

⑤生年月日

⑥帰着日

⑦航空便名

⑧座席番号

⑨郵便番号

⑩電話番号

都道府県名

⑫市区名

⑬町名以下の住所

⑭Eメールアドレスを記載し

⑮〜⑳までは過去14日間の健康状態や、

症状のある人と接触したかなどにYesかNoで答える質問があります。

㉑の質問では帰国後14日間に日本のどこに滞在する予定か(A自宅、Bホテル、Cその他)を選び、

㉒ではその滞在場所まで、公共交通機関を使わずに移動できるかが問われます。

これで1枚目の質問票の回答は以上です。


なお虚偽の回答をしたら50万円以下の罰金、

もしくは6ヶ月以下の懲役になると書かれていました。

 

1枚目の裏は検疫官の使用覧です。

こちらは日本語で書いてありました。

 

2枚目はこちらも英文ですが、

帰国後14日間の滞在先を記入する欄 があります。

あとはこの先14日間の注意事項、厚生労働省の連絡先などが記載されています。

 

裏面はどこの国から来たら入国時に検査が必要になるかの国のリストが英語で記載されています。

当然のことながらほぼすべての国が対象となっています。

これにはヴァチカンなどのミニ国家、

香港・マカオなどの地域もリストに入っています。

 

この2枚を成田帰国時に提示する必要があります

1枚目については成田空港のホームページからもリンクで飛ぶこともできる、

空港検疫所のホームページから日本語の質問票をダウンロードすることもできます。

https://www.forth.go.jp/keneki/narita/20200814_shitumonhyo.pdf


わたしが搭乗したフライトの乗客はおそらく皆配布された英文のものを提出したかと思いますが、

必ずプリントアウトされたものを提出する必要があります。

もしかしたら日系の航空会社なら日本語のものも機内に用意されていたかもしれませんが、

LXの場合はCAさんも今回日本語を話せそうな方はいなかったので、

英語が苦手な方は検疫所のホームページ等で予習、

もしくは日本語版をプリントアウトしておいたほうがよいかもしれません。

 
ただし、どちらの質問票も記入は日本語で良いそうです。

2枚めについては検疫官のサインをもらい自身で持ち帰ることになります。

 

成田空港到着後

 

さて成田に到着後ですが、

到着時の成田の他のフライトの兼ね合いなどで機内にてしばらく待機することもあります。

わたしたちも30分ほど機内で待機するようにアナウンスがありました。

この時点で携帯電話の電源を入れることはできますが、

通話をされている方はいませんでした。


降機OKのアナウンスがあると前から順番に降機がはじまります。

ここからの順番は基本的に早く降機して、列に並んだ順になります。

ビジネスクラスの方などが優先させるのは当然でしょう。

なおプライバシーの問題などもあるためか、

基本的に撮影は禁止となっております。 


さて建物に入り、しばらく順路にそって進むと、

パイプ椅子が見えてきて、検疫官が書類をチェックするところがあります。

ここで機内で記入済の2枚の質問票を提示します。

このチェックの際に記入がまだだと順番が後ろにまわされるようです。

 
そのチェックが終わると続いて唾液検査となります。

選挙会場のように衝立で仕切りができており、

1名ずつ(あるいは家族ごとに)衝立のところで一定量(容器の黒い線まで)の唾液を出すことになります。

量が不十分だと黒い線を超えるまで絞り出すように言われます。

 

その検査が終わるとエスカレーターを降りてまた書類のチェックがあります。

わたし達の場合はそれが40番ゲート(通称4サテ)の広いスペースだったのですが、そこにパイプ椅子が並べられていました。

この書類のチェックのときにどこの椅子に座るか指定されます。

他のフライトの兼ね合いなどもありますが、ここでの待機時間が最も長くなるでしょう。


なお奥の方にお手洗いはあり、

また空港内はWifiも利用できますが、

このフロアに自動販売機はなく、水飲み場は使用禁止となっていました。

よく中国系の方が利用されている給湯器はありましたが、

のどが乾いても他に水分を取る方法はないので、

機内や搭乗前の空港で飲料は入手しておいたほうが無難です。

 

この待機時間はわたしのときは約1時間でした。

当然これも基本的に検査が終わった順番での案内になります。


検査結果が出ると自分の番号(2枚目の質問票に番号が記載)がアナウンスされます

呼ばれた方はカウンターにて検査結果を受け取ることになります。


ここで陽性か陰性かの検査結果が出るのですが、

陽性の方はすみません💦

どこに行くかわかりません💦💦💦

でもおそらくどこかに隔離されます。

係の方の指示にしたがってください。

 

陰性の方はその結果を受取り、

2枚目の質問票もそのまま持ち帰りとなります。

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陰性証明書

 
陰性の検査結果が出た方は、あとは従来どおりの入国手順となります。


ここから入国審査場まではかなり歩きますが、

通常通り入国審査(日本パスポート所持者は顔認証ゲート利用可)を通過。

そしてターンテーブル

普通であればすでにベルトコンベアは止まっており、

全員分のスーツケースがフロアに置かれているはずです。

税関審査も従来どおりです。

免税か課税かで並ぶレーンは異なりますが、

税関申告書を提出して問題なければそのまま到着ロビーに出られます。

ちなみにわたしはここで旅行目的をビジネスではなく、

観光と答えてしまったためスーツケースを開ける羽目になりました。

税関職員の方も仰っていましたが、

このご時世に観光で旅行する人は滅多にいないと思われます。

  
なお税関通過後、到着ロビーに出た瞬間から、ある意味全くの自由な状態になります。

到着ロビーにあるミニストップで買い物をしていた方もいました。


空港からの帰宅


また成田空港からは公共交通機関は使えないということになっています。


空港から自分で手配したホテルや自宅に帰るには大きく分けて3パターンあります。

まずタクシー

次にレンタカー

自宅近くの営業所まで移動し、そこで営業所乗り捨て。

そこから公共交通機関を使わずに帰宅という方法です。

最後に自家用車です。

この場合は家族などの自家用車で迎えに来てもらうか、

成田空港の駐車場(P1〜P5)に駐車してあった自家用車で帰宅する方法です。


手続き後の感想


帰国前にはかなり不安な部分もありましたが、

思っていたよりはスムーズだった というのがわたしの感想です。

 
もともと17時20分に成田到着の予定でしたが、

気流の関係や成田周辺での飛行機が少ないなどもあり、

16時45分に成田到着(機体の着陸ではなく到着ゲートに入った時刻です)、

17時15分に降機、

17時35分に唾液検査が終了、

18時35分に検査結果結果受け取り、

税関を通過したのが18時50分でした。

 
この時間帯第1ターミナル南は

NHとUAのサンフランシスコ便が1便ずつ、

ACのバンクーバー便が重なったので

到着してから2時間ほどでした。

しかし乗客の数や時間によってはもっと早く出られることもあるかと思います。

逆にもっと時間がかかることも有り得ますが。



最後に、帰着時の唾液検査での検査が陰性だとしても、

新型コロナウイルスは潜伏期間が最大で14日間程度あります

無症状で感染しているという可能性もあるかもしれませんので、

他の方に感染させないように帰国後も毎日健康に留意してください

お疲れさまでした。