コロナ渦中でのチューリッヒ空港の様子
チューリッヒ空港について
スイス最大の国際空港であるチューリッヒ空港は
チューリッヒ州のクローテンという人口2万人ほどの街にあります。
このクローテンという街はチューリッヒの中央駅から約10キロ北にあり、
列車でわずか10分ほどでアクセスが可能な空港です。
成田との直行便もあり、スイスインターナショナルエアラインズ(LX)が就航しています。
また欧州内だけでなく、韓国、中国、東南アジア、中東、アメリカ大陸、北アフリカなどとの航路があります。
空港ターミナル内ではSMS認証により、無料でWifiが利用できるようになります。
コロナ渦中でのチューリッヒ空港の様子(入国時)
2020年11月現在においても、未だ新型コロナウイルスの脅威が払拭されていませんが、
わたしは10月にコロナ渦中のチューリッヒ空港を利用してきました。
その時の様子などをリポートしたいと思います。
その前に現在スイスでは公共交通機関車内、駅構内、空港内などではマスクの着用が義務となっていますのでご注意ください。
まず入国の際ですが、健康状態に特別な異常がなければ、
日本旅券所持者は特に問題なく入国審査が受けられます。
コロナ渦中の現状も踏まえて、
「入国の目的はなにか?」
「どこに滞在するか?」
「滞在期間は?」
などの質問はありましたが、1〜2分で審査は終わります。
ちなみに、現在中国からの旅客はスイスへの入国が制限されているということもあり、
入国審査の列はほとんどありません。
入国審査のあとは、ターンテーブルで荷物の受け取り、
そして税関も従来どおり申告するものがなければスルーできます。
コロナ渦中でのチューリッヒ空港の様子(出国時)
わたしが利用したのはスイスインターナショナルエアラインズ(LX)だったので、
LXの場合の様子をお話します。
- チェックインについて
LXのフライトの場合、
ヨーロッパの他の空港でチェックインであれば出発時刻の2時間前、
成田を含めたアジア、アメリカなどの場合3時間前からカウンターがオープンするのですが、
チューリッヒ空港の場合は目的地の出発時刻に関わらず、
早朝4時15分から一日中チェックインが可能となっています。
それはこのコロナ渦中でフライトが減便になっているこの状況でも変わっていませんでした。
(さすがに早朝にオープンしていたかは確認していませんが……)
また旅客も少なくなっているので、
開けてあるカウンターの数は少ないですが、
よほど運が悪くなければ長時間並ぶストレスもなく手続きができると思います。
なおLXでは出発時刻の23時間前からオンライン・チェックインが可能なので、
利用しておくとさらに手続きがスムーズとなるでしょう。
- 免税手続きについて
日本在住の方を含め、ヨーロッパ以外に在住している方で
スイス国内で一つの店で300スイス・フラン以上の買い物をしており、
書類の作成を忘れずにしてもらっている方
については空港で免税の手続きができます。
手続きに必要なものは、
店舗で作成してもらった書類、
パスポート、
クレジットカード還付の方はクレジットカード です。
また原則として開封していない商品の現物も必要となります。
現物を受託手荷物に入れる場合
スイスナイフなどの刃物類や液体物は
手荷物として持ち込むことができないので、
スーツケースに入れて、セキュリティチェック前に税関に行って書類にスタンプを押して貰う必要があります。
税関の場所はチェックイン・カウンターから少し奥に進んだところです。
コロナウイルスの影響が出る前は特に中国の方などで混雑することもあったかと思いますが、
現在は手続きをする人自体が非常に少ないようで、
インターホンを押して係員に来てもらい手続きをするという方法でした。
わたしのときは10分ほど待ちましたので、
手続きがある方は時間には余裕を持っておいたほうが良いかと思います。
手続き自体は書類の確認などをしてスタンプを貰うだけなのですぐに終わります。
書類はセキュリティチェックのあとにある所定の場所に提出となります。
手荷物で免税手続きをする方と同じ場所です。
セキュリティチェックを出てすぐのインフォメーションセンター隣のTravelexで行うことができます。
スタンプが押してある状態で書類を提出すれば基本的に問題ないかと思います。
クレジットカード還付の方は後日入金されます。
職員の方より、一応書類のバーコードの写真を撮影しておいたほうが良いとアドバイスを受けました。
現物を手荷物にして手続きをする場合
手続きの場所は上記の通りで
セキュリティチェックを出てすぐのインフォメーションセンター隣のTravelexです。
書類の確認後、スタンプを貰い、そのまま受け取ってもらえるかと思います。
- セキュリティチェックについて
順序が逆になっていまいましたが、
セキュリティチェックは他のヨーロッパの空港と同程度の厳しさです。
コロナ渦中だからといって特別なことはありませんでした。
入り口で搭乗券のQRコードをかざすと、ゲートが開き検査場があります。
上着、金属のついているベルト、PC、タブレット、スマホなどはトレイに出し、液体物の持ち込みはできません。
もちろんお土産として購入したナイフなどの刃物は没収です。
- 免税店フロアについて
現在の状況として、免税店、売店、カフェ、レストランなどはクローズしているところも多いです。
スイスは物価が高いですが、チョコレートなどお土産として喜ばれるものはたくさんあります。
品揃えとしては市内の店舗のほうが充実していることが多いので、
空港内のショップがクローズしている可能性も考えて、
市内で購入しておいたほうが安心です。
スイスの場合日曜日は休業している店舗も多いですが、
チューリッヒ空港駅の出国前の
"The Circle" と呼ばれているショッピングモールは日曜日も営業しています。
空港ラウンジについて
LXのラウンジは本来空港内に数カ所あるのですが、
現状ラウンジAのみオープンしています。
営業時間は17時に閉まる日、21時半に閉まる日など曜日によって異なります。
LXの公式ホームページでも確認が可能です。
サービス内容についてですが、通常行われているサービスのうち、
コピー機や、シャワーの利用などはできなくなっていました。
食事については、パン、サラダ、フルーツ、チョコレートなどが置いてあり、
ホットミールはスタッフに作ってもらうスタイルでした。
ちなみにサラダボウルにはサランラップはかかっていませんでした。
ワインは4種類、ビールはスイスのものが数種類ありました。
個人的に良かったと思うのはコーヒーマシンの種類が多彩だったこと。
一般的なコーヒー系だけでなく、
ヴァニラ・ラテ・マキアートやら
アイス・ストロベリー・ミルクやら
チャイ・ラテやらもありました。
もちろんお茶系も充実していました。
- 出国審査
さてこのラウンジAは文字通りターミナルAにあります。
ヨーロッパ便は基本的にターミナルAから出るので、
このラウンジからさほど離れていないのですが、
ヨーロッパ以遠の便はターミナルDになります。
ここで出国審査場があるのですが、
D出発のフライト自体が少なかったので審査場ではまったく並びませんでした。
質問なども特になし。
なおこの先のフロアにも本来であれば少しショップもありますが、
店舗数であれば出国審査前のほうが多いです。
審査後のショップがクローズしている可能性もあるので、
最後の買い物も審査前にしておいたほうが無難です。
しかしターミナルDの利用者が少ないとはいえ何が起こるかわからないので、
時間に余裕を持って搭乗口に来ることをおすすめ致します。